文鳥の飼育グッズを購入したら、次はケージの設置作業が待っています。
これから文鳥を飼うと決めている人には多少なりともここにケージがあって~というイメージができていると思います。私も最初からケージの設置場所として考えている所がありました。
この記事はそのイメージしている場所がケージの設置場所として適切かを確認するためのものです。
これからお迎えする文鳥さんのためにしっかりチェックして、よい環境を準備してあげましょう。
人間にとって快適な場所なら文鳥も快適に過ごしやすい
まずはケージの設置場所の基本的な考え方です。これは単純に私達人間にとって居心地のよい環境かどうかを考えるとわかりやすいです。
文鳥と人間間で異なる事情ももちろんありますが、共通している部分も多いです。
自分に当てはめて考えるだけでも、日中日が強すぎる場所やドア・テレビの隣など、避けたい場所が出てきて自然と候補が狭まってくるでしょう。
ということでまず最初は、「自分が日中ここで過ごしたら快適にすごせるかな?」という視点で考えてみましょう。
ケージの設置を避けた方がいい場所は?
では先にケージの設置を避けたい場所を確認していきましょう。
まずはドアの側です。人間の出入りでいきなりの音と姿が見えるのは文鳥にとってストレスになります。人間の動向を少し距離を置いて見られる方が文鳥にとっては安心です。
同様に部屋の真ん中もケージの四方を警戒することになってしまうので、文鳥が安心できずストレスを与えてしまう場所です。
窓の側も避けたいです。これは日の入り方次第のところもありますが、一日の中での気温差が激しいことが多いためです。激しい温度変化に晒さないよう、1m以上離した位置が好ましいです。特に私のように日中仕事で留守にするような人は、時間帯によって文鳥にとって悪い環境になっていないか意識的に確認しましょう。
玄関付近も避けたい場所です。玄関は温湿度の変動が激しい場所です。また普段から人間がいない場所であることもマイナス要素です(後述)。
台所は危険物がてんこ盛りなので、ここも避けましょう。
ここは避けたいという場所が色々出てきましたね
残った場所がケージの置き場所にいい所だよ!
ケージを置く高さも考えよう-床より1mは高い所が〇
ケージの置き場所を決める上で、高さも考慮してみましょう。
例えば床への直置きはホコリが舞いやすかったり動き回った時の振動が伝わったりとあまり好ましくありません。
では高い所がいいのかというと、地震をはじめとした落下への不安や飼い主側の不便さといった問題が生じてしまいます。
ということで中間的な床から1m以上はあるというくらいの高さが最適です。
我が家では、衣装ケースの上がちょうどいい高さでした
参考
ケージの高さ(文鳥の位置)と人間の顔の高さとの関係が文鳥と飼い主との上下関係に影響するという説があります。
人間の方が高い位置だと人間が上、文鳥の方が高い位置ならばその逆、といった感じです。
実際にはあまり影響していないという説もあるので真偽は不明です。ですがこの点を考慮するなら、ケージの前に来たときに顔の高さをちょうど合わせられるくらいの(片方が明確に高い位置にならない)高さがケージの高さとしてよいと言えるでしょう。
ケージを置く部屋の物・人も確認しよう
ケージを置く部屋にある物は安全?
ケージを置く部屋に何があるのかも確認しておきましょう。
我が家の場合はあえてリビングを避け、私の自室にケージを設置しました。理由はリビングダイニングのリビング空間と台所がすぐ隣なので、料理時の隔離に困るという問題点があったためです。
単純に部屋に置いてある物であれば撤去したり収納したりで対応できることも多いので、設置までの期間に環境を整えておきましょう。
一方で要注意なのが空気を汚染する物(調理器具の加熱やマニキュア・スプレーなどなど)があるか、あるなら使用時に隔離・移動などで対処できるか、という点です。忘れず確認しておきましょう。
↓文鳥にとって危険なものはこちらにまとめています
ケージを置く部屋に人がいる?
ケージのある部屋に人がいる時間がしっかり確保できるかも重要です。
普段人のいない場所にケージがあると、体調不良時や事故発生時などになかなか気づけなくなってしまいます。
また長時間の孤独もストレスになってしまうので、人が長く過ごす場所をケージ設置場所に選びましょう。
結局文鳥のケージの置き場所にベストなのはどこ?
では結局どんな所にケージを設置したらよいでしょうか?
基本的には飼い主をはじめとした人間がいる時間の長いリビングが適しています。
我が家の場合は上で述べたように台所が近すぎるという理由でリビングは避けましたが、そのかわりに私が普段過ごしている部屋にケージを設置しています。
そしてその中でドア・窓・テレビなどからある程度の距離があり(音や光が穏やかなところ、窓なら直射日光が当たらないよう1mくらい離す)、ケージの背面に壁やカーテンのような遮蔽物がある場所を選びましょう。
その際、文鳥の視界まで大きく遮蔽されてしまうと人間側の動きを確認しづらくなってしまうので、ケージ側からの視界は確保しましょう。
そして温度や湿度が文鳥に適した状態であるかを確認しましょう。冷暖房を併用して気温は20℃台、湿度は50~60%程度を維持できていればOKです。
この時ついでにエアコンの風が直接ケージに当たっていないかもチェックしましょう。エアコンの使用自体は空気を汚染せず温度調節ができることからむしろ望ましいので、必要に応じて上手に使いましょう。
文鳥のケージ設置場所についてまとめ
最後にケージの設置場所のまとめです。
以下にチェックポイントを用意しました。
- 玄関・台所ではない
- ドア・窓から1mは離れている
- 音や光が穏やかな所である
- 部屋の真ん中ではなく、ケージ背面に壁など遮蔽物がある
- 文鳥から部屋が見渡せる
- 床から1m以上の高さがある
- 部屋の中の危険物を撤去・移動・収納などして安全にできる
- (特に空気を汚染する物が撤去できている)
- その部屋で人間が過ごす時間が長い(リビングなど)
- 温度20℃台、湿度50~60%程度を維持できる
- (ただしエアコンの風が直接当たらないように)
これらの点をクリアできているか確認してみましょう。
お迎えする前に特等席を用意しておいてね!
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