文鳥にとって総合栄養食のペレット。最近はシードではなくペレットを選ぶ飼い主さんが増えてきています。
ですが、初心者さんにとっては「ペレットって何?」「で、どこの商品を買えばいいの?」という状態だと思います。私も最初はどれを買えばいいのかわからないまま、なんとなくで商品を購入しました。
今回はそんなペレット初心者さん向けに、まずはここから試してみて、とおすすめできるペレットをご紹介します。
全て有名どころなので、このあたりが人気なのか~と思いながら読んでもらえればと思います。
↓シード派だよ、と決めているかたはこちら
文鳥のペレットの選び方:インコやフィンチ用で小粒・極小粒のものを
鳥用ペレットの中で文鳥用・フィンチ用と専用を大きくうたっているペレットは意外と少ないです。
ですが、文鳥に与えられるペレットの選択肢はもっと広いので心配不要です。
インコ用ペレットも文鳥に適していますし、パッケージはインコの写真だけどよく見たらインコ・フィンチ用と書かれているような鳥用ペレットもあるので、こちらもOKです。
その際1つ注意したいのが、ペレットの粒の大きさです。
一般的に小粒・極小粒のものが文鳥に適したサイズです。大きすぎると食べてくれない可能性が高まります。
私の経験上、この粒の大きさは食べてくれるかどうかに大きく関わってくるので、購入時に間違えないよう気を付けてください。
我が家のさくらも、ペレット同士がくっついて塊になった大きいものは残していることが多いです
食べてもらえるかが一番のハードル、候補は多めに挙げておこう
飼い主としては栄養素などを考慮して厳選し、これが一番だと判断したペレットを与えたいと思うでしょう。
ですがここで問題になるのが、文鳥が食べてくれないことも多い、という事実です。
個体によって好みもあり、これは食いつきいいけどこれは全然ダメ、なんてことは普通に起こります。
後述する流通の問題もあるので「これ1種類で慣らします!」などと候補を限定してしまわずに、「これとこれとこれの中からどれか気に入ってくれればいいなー」くらいの気持ちで選んで試してみるといいでしょう。
国産と外国産ペレットの違い-外国産は供給不安定なので注意!
ペレットには国産のものと外国産のものがあります。
一般的に人気が高いのは外国産ペレットです。
海外では日本よりも鳥の飼育が盛んで、ペレットの歴史も国内のものより長いです。その分実績もあるということですね。
日本のものはまだ歴史も浅く、実績は今積み上げている最中といったところでしょう。
ということで信頼のある外国産ペレットなのですが、1つ困ったことがあります。
それは突然品薄・欠品になり商品が入手できなくなることが多い、という供給の不安定さです。
最初私は「非常時にはそういうこともあるっていうことよね」程度に思っていたのですが、これが結構頻発します。
2022年8月現在、まさに発生中です。例えば私が愛用しているズプリームのフルーツブレンドXSは900gなど大容量のものを除くと欠品だらけで、アマゾンでも以前購入時の3倍以上に価格が跳ね上がっています。
つまり外国産ペレット1種類しか食べられない状況だと入手できずにペレット食を維持できなくなる危険性があるのです。
国産のペレットはこんな不安を解消するのに活躍してくれます。ホームセンターのペットコーナーにも売っていることが多いので、入手性に優れているというのが国産品の大きな利点です。
外国産ペレット数種と国産ペレット1種以上を慣らしておくと安心
上記のことより、普段から数種類のペレットに慣らしておいて、入手困難な商品があっても他の商品でカバーできるようにしておくのがベストです。
ただ多くの商品を並行して購入すると管理も煩雑ですし、1日5g程度しか消費しない文鳥の場合大量に余ってしまうこともあるでしょう。
このあたりは人によって判断が異なると思いますが、私は外国産のペレット数種類に加えて国産のもので最低1種類食べられるものを用意しておけばいいかなと考えています。
おすすめ外国産ペレットメーカー3選
外国産でおすすめなのが「ラウディブッシュ」「ズプリーム」「ハリソン」(全てメーカー名です)の3社の製品です。
鳥好きには知らない人はいないであろう超有名メーカーです。私は勝手にこの3社が御三家だと思っています。
おすすめ外国産ペレット1:ラウディブッシュ社製
ラウディブッシュ社製のペレットの最大の利点は、療法食として動物病院で処方されているペレットのメーカーであるということです。
こちらの製品に慣れておくと、病気で療法食が必要になった際にスムーズに導入できる可能性が高まります。
いざという時のために普段から慣れておいてほしいペレットですね。
ニブルズというのが一番小さい粒です(↓最も少量なのが227gです)。
換羽期用のブリーダーという商品もあります。
おすすめ外国産ペレット2:ズプリーム社製
評判としては食いつきがいいと聞くことが多いメーカーです。
私はこちらのフルーツブレンド XS カナリア・フィンチという製品が一番のお気に入りです。
(200gや390gがありますが、記事作成時点で欠品しているためリンクが上手く見つけられないかもしれません)
初めて見た方で「え、色ついてるのはちょっと…」と思った方もいるでしょう。
ですが、これがいいところなのです。カラフルな着色ペレットは文鳥の興味を引きます。つまり気に入って食べてくれることが期待できるのです。
これは私個人の思いですが、美味しさでシードに劣るペレットを食べさせているので、せめて少しでも美味しい・楽しいと思いながら食べられるものを選びたいという気持ちに応えてくれるのがこの製品でした。
欠点としてフンに色がつくので異常があった場合気付きにくいと言われていますが、少なくとも私は異常があった際一目で気付きました。詳しいことはこちらの記事に書いています。
注意は必要ですが、そこまで極端なデメリットではないと考えています。
さくらは大体オレンジと黄色から食べ始めて最後に赤が残ります
でも時々赤から食べるよ
こんな感じで食べ方が違う日もあってそれも面白いです
ちなみにナチュラルという無着色タイプもあります。
フルーツブレンド同様におすすめしたい所なのですが、こちらの製品はなぜかXSサイズがなくSサイズからしか存在しないんですよね。
ミルで砕いたり麺棒などを用いて自力で砕くこともできるのですがひと手間かかるので、大きい粒でも大丈夫な文鳥さんか手間をかけてもOKな飼い主さん向きです。
おすすめ外国産ペレット3:ハリソン社製
最後はこだわりのオーガニックペレットとして人気が高いハリソンのペレットです。
スーパーファインというのが文鳥向きのサイズです。
更にマッシュという粉状の製品もあるのが特徴です。
少しでも粒が大きくなると食べなくなってしまうような個体には最適な製品ですね。
またラウディブッシュ社と同様に換羽期に使えるペレットがあります。
ハイポテンシーという商品で、こちらもスーパーファインとマッシュがあります。
個人的には「高い」っていうのが一番の特徴のような気もします(笑)
おすすめ国産ペレット:黒瀬ペットフード社製
最後に国産のペレットです。
私の大好きな書籍である「文鳥のヒミツ」でおすすめとして紹介されていたペレットの中で、国産のメーカーは黒瀬ペットフードのみでした。
このような事情やシード・おやつなど文鳥向けの良い商品を多数取り扱っていることから、私はこちらのメーカーを信頼しています。
ペレットは複数の粒の大きさのものが売られていても内容としては一緒、ということも多いのですが、こちらのNEOシリーズにはフィンチ用として特化した製品があります(珍しいです)。
特化した商品以外にも、NEOシリーズには文鳥向きである超小粒タイプの製品があります。
どちらも30gと小さいサイズがあるので、是非気軽に購入して試してみてください。
国産の商品はパッケージが機能的で優秀なのもひとつのポイントですね
書籍「文鳥のヒミツ」に関してはこちらでレビューしています↓
文鳥初心者さんにおすすめのペレットまとめ
では本記事のまとめです。
外国産ペレット(できればここから数種類)
- ラウディブッシュ デイリーメンテナンス ニブルズ
- ズプリーム フルーツブレンド XS
- ズプリーム ナチュラル S
- ハリソン アダルトライフタイム スーパーファイン
- ハリソン アダルトライフタイム マッシュ
外国産ペレット(換羽期に使えるもの)
- ラウディブッシュ ブリーダー ニブルズ
- ハリソン ハイポテンシー スーパーファイン
- ハリソン ハイポテンシー マッシュ
国産ペレット(ひとつは食べられるものが欲しい)
- 黒瀬ペットフード NEO フィンチ用
- 黒瀬ペットフード NEO 超小粒タイプ
以上が私が初心者さんにまずおすすめするペレットです。
他にもラフィーバー・ケイティ・シッタカスなど様々なメーカーのペレットがあります。
ただ選択肢が広がりすぎるとかえって選べなくなってしまうので、まずは今回紹介したものの中から少しずつ試してみて下さい。
読んで下さってありがとうございました!
気に入るペレットに出会えますように!
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