文鳥を迎えるにあたって、雄・雌どちらがいいという希望やどちらでもいいけどこの子の性別を知りたい、という思いはほとんどの飼い主にとって大なり小なりありますよね。
今回はそんな文鳥の雌雄の見分け方について、成鳥と雛に分けてお話ししていきます。
文鳥の雌雄(性別)の見分け方はインコなどより難しい
文鳥の雌雄の見分け方、というタイトルで書いているこの記事ですが、実は文鳥の雌雄の判別は簡単ではありません。
インコなどはここがこの色だったら雌、など明確な判別ポイントがありますが、文鳥の場合はぱっと見での相違点がないのです。
ですが、文鳥には雌雄で鳴き方に大きな違いがあります。基本的にはこれをポイントにするとよいでしょう。
また、外見上でも小さな相違点があるので、判断材料にすることが場合によっては可能です。
以下にその違いについて説明していきます。
成鳥の見分け方:歌えば雄、歌わなければ雌が一番間違いない
最も異なっているのは、雄には求愛の歌である「さえずり」があるという点です。
我が家のさくらは雌で間違いないと考えています。その結論に辿り着いたのは、全く「さえずり」がないためです。
歌わないので鳴き声は「ぴっ、ぴっ」という短い発声です(きゃるきゃる言って怒っていることもよくありますが)。
雄の場合は音に高低差をつけた10秒程度に渡る歌を歌います。これが「さえずり」です。
さえずりはその家に文鳥が1羽のみで雌の文鳥がいなくても歌います。飼い主がパートナーなら、飼い主に対して熱心に求愛の歌を歌ってくれます。
基本的にはこの「さえずり」の有無で判別すると間違いがなく確実でしょう。
色や頭などの形、止まり方でもある程度推測可能
一般的に外見にも雌雄で差がある、と言われています。
その一部がこちらです。
雄の特徴
- アイリング(目の周りの赤い輪の部分)が太くて赤い
- クチバシの赤みが強い
- 横から見る頭頂部の形が平らに近い
- クチバシの根元部分が上下に盛り上がっている
- 立つときに両足の間の距離が小さい
雌の特徴
- アイリング(目の周りの赤い輪の部分)が細く赤みが薄い
- クチバシの赤みも雄より薄目
- 横から見る頭頂部の形が丸みを帯びている
- クチバシの根元部分が盛り上がらずに伸びている
- 立つときに両足の間の距離が大きい(雄より大股)
比較用に我が家のさくら(雌)の写真を載せましたので、参考にしてみてください。
ただしこの見分け方、万能ではありません。
例えば人間でも男女の見分け方として「骨がごつっとしているのが男性」と言われても、骨格のしっかりした女性もいれば、女の子に間違われるくらい線の細い男性もいますよね。
上記の雌雄の見分け方にはこのような個性は全く考慮されていません。
実際に外見から判断してずっと雄だと思っていたけれど、卵を産んだ!というケースは複数あります。
更に実際に見分けたい個体だけを見て判断しようとしても、「クチバシの赤みが強い、ってどこからが赤みが強いうちに入るの?わからん…」となりがちだと思います。
強いて言うなら同じ親から産まれた兄弟を比較しながら判別するのには適していますが、そうでなければあくまでも参考程度にしておいた方がよいでしょう。
雛の見分け方:基本的には見分けられないと思っておいた方がよい
更に判別が困難なのが雛です。
まだ成長段階なので、先程挙げたポイントも参考にできなくなってしまいます。
書籍にも雛のうちは性別は分からないとはっきり書いてありました。
私も獣医師さんに聞いてみたところ、「見た目で確定的なことは何も言えない」とのお返事でした。どちらでもいいように発情対策(雌に必要です)を考えていくべきだそうです。
「迎える時にどっちか選びたいんだから、見分けられないのは困るよ」と思った方もいらっしゃると思います。実際私はより初心者向けである雄を一応の希望としていました。
が、無理なものはしょうがないので、一旦性別の希望は通らないものとして考えておいてください。
どっちでも可愛いから大丈夫です!(雌の場合は無精卵を産まないよう、気を付けなければならないのが少し大変ですが)
ぐぜりがある場合は雄だと判別ができる
一つ雌雄の判断材料になり得るのが、ぐぜりの有無です。
「ぐぜり」というのは「さえずり」の練習版です。
生後1か月頃から雄にはぐぜりが聞かれるようになります。ですので絶対雄が飼いたい!という人は、ぐぜりが確認できている個体が見つかれば最も可能性が高いでしょう。
いつまで経ってもぐぜりがないなら、雌かな?ってなるよ。
まとめ 文鳥の雛は雌雄の判別が困難、どちらの性別でも対応できるよう準備を
成鳥の雌雄の見分け方は
雄:さえずり(求愛の歌)がある
雌:さえずらない
が最も大きなポイントです。
その他にも外見的特徴(赤みの強さ・クチバシや頭の形・立ち方など)から多少推測も可能です。
雛の雌雄の見分け方は
雄:生後1か月以降からぐぜり(求愛の歌の練習)が始まる
雌:ぐぜりがない
というポイントがあるくらいで、外見上は判別困難です。
どっちに転がってもよいように、はっきりするまでは雌の可能性を前提に発情対策の勉強・実際の対策を進めながら過ごしましょう。
読んで下さりありがとうございました!
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